Topping E30:回路構成の分析
Topping E30の改造に向け、基板の中で音質に影響を与えそうなDAC:AKM4493EQ周辺、アナログ信号出力段をわかる範囲で分析していきたいと思います。
目次
1.基板のVersion
2.OPA1612→RCA出力
3.AKM AK4493EQの電源回路
4.その他電源系
5.次回
1.基板のVersion
大きく3世代はありそうです。Topping E30 Reviewの写真を参照すると、基板Versionは2.3や2.8があり、私の所有するVersionは2.5です。
・第一世代:RecieverがAKM AK4118AEQで下記写真の出力段の緑色MUSE ESカップリング電解コンデンサーがチップコンデンサーの構成
・第二世代:私の所有するE30で、出力段のカップリングコンデンサーがチップコンデンサーからMUSE ES電解コンデンサーに変更されています。かなり音質に影響があるかと思いますが、変更理由は音質向上?コストダウン?
・第三世代は、旭化成工場火災の影響で、RecieverがCIRUSS LOGOC CS8416へ変更となっています。
2.OPA1612→RCA出力
・アンプIC(3710 2010V?)
正体不明。10V電源?が写真下の電源生成ブロックからかなり離れた距離にあるので、バイパスコンデンサーで補強しようと思います。3.3V電源も接続されていますが、はんだづけできる自信がないです。
・HPF
MUSE ESが100μF、抵抗が10kΩとなるので、fc=1/(2*π*r*c)=0.159Hzとなります。HPFというより、OPA1612からのアナログ信号をアンプICへ受け渡すためのレベル変換的な回路でしょうか。第一世代はチップコンデンサであり、音質の味付けがかなり変わった?と思われます。音質向上の為の変更だったのでしょうか?
・TI OPA1612
AK4493EQから出力されるAOUTP,AOUTNを1本のアナログ出力に変換するLchとRchのLPFのようです。OPA1612の+5.65V,-5.6V電源は、第一世代の基板では、タンタルコンデンサー?とセラミックコンデンサーでバイパスされていましたが、第二世代以降写真の様にセラミックコンデンサーのみに簡略化されています。このセラミックコンデンサーの部分にPMLCAP22uFを追加したら音が出なくなりました。セラミックコンデンサーを取り外して測定したところ22uFのようです。 このあたりも改造時、トライアンドエラーしてみたいと思います。
3.AKM AK4493EQの電源回路
5Vの各端子への経路は分かれておりますが大元は同じでした。※3.3Vも同様。
VREFHL,VREFHRはデータシートを参照すると、470uF+0.1μFで、最小値は電源の状態によると記載されていました。現状100uF+0.1μF?なので、補強を試したいと思います。他の電源系はAK4493EQのデータシートと同じ値が実装されているようです。※セラミックコンデンサーは0.1μFと想定
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