0dB HyCAA:部品選定

 自作した0dB HyCAA/TDA7294プリメインアンプ0dB HyCAA基板、及びその周辺回路の部品選定についての備忘録です。※後段はTDA7294基板の部品選定を参照

目次

1.0dBHyCAA基板
2.トランス電源基板
3.トランス
4.信号ラインの線材
5.今後の展開

1.0dB HyCAA基板 

0dB HyCAA周辺回路
0dB HyCAA周辺回路

・入力ボリューム
 0dB HyCAA基板上の入力ボリュームは外部に切り出しアンプシャーシに直付けしました。2回路23接点ロータリースイッチ上にユニバーサル基板を取り付けチップ抵抗を実装しています。
 ・2回路23接点ロータリースイッチ:ヤフオクより購入
 ・チップ抵抗:YAGEO RTシリーズ 0.1% 1/10W 0603 ±25ppm/℃:DegiKeyより購入
 ・ユニバーサル基板:aitendo UPCB35×35D

 当初ボリューム抵抗(摺動抵抗)を使用していましたが、小音量で左右チャンネル間にギャングがあったので、ロータリースイッチによる固定抵抗切り替え式に変更しています。ボリューム抵抗と比較し、カチっとした音で曇りがとれ、細かい音まで聞こえるような印象です。

・抵抗
 Bispa:LGMFSAシリーズ0.6Wを基本としました。※実装穴に対し大き目です。

・入力ACカップリングコンデンサー
 システム全体のエージングもあまりしない段階で比較しPARC Audioにしてしまっていましたが、EHCUに変更しました。
 ①PARC Audio 0.22uF 400V 金属蒸着ポリプロピレンフイルムコンデンサー
   くっきりした音質、好み。                                             
 ②Panasonic:ECHU PPSフイルムコンデンサー 0.22uF 50V 
  ①ではパラレルに2700pf等追加してましたが、ECHUは2700pFなくてもバランスが良い。中低域に厚みがました感じです。①では音がやせていたのでしょうか。。
  ECHU一発構成に変更しました。2022/12/11
 エージングが進んだのか?クリアになりステレオ感が増した印象です。2023/1/26

・オペアンプ
 後段のパワーアンプICのTDA7294がFET-ICなので、こちらもFETタイプで揃えるコンセプトとしました。ここのオペアンプ選定で音質がガラリと変わります。私は②MUSES03をReferenceとしました。今後MUSES05を早く試したいです。

 ①MUSES01
  J-FET入力。中高域はすばらしいが、低域の再現性がいまいち、しまらない
 ②MUSES03
  J-FET入力。低域から高域まで再現性がすばらしいが、若干高域がやせる感じがする

・真空管
 玉転がしをして遊んでいますが、今のところJJ-electronic:ECC802SをReferenceにしています。低域から高域までよく音が出て重厚感がある印象です。ジャズや、女性ボーカルも美しいです♪♪

 リンク:真空管:12AU7系:音質レビュー

JJ ECC802S
JJ ECC802S


・バイパスコンデンサー
 容量は、組み上げ当初、C5,C6各々1000uF以上を試しましたが、量感が出すぎてしまいバランスが悪く感じられ1000μにしています。
 品種は、nichiconKZシリーズ、東信工業UTSJシリーズ、ELNA:SILMICⅡを試しましたが、KZはよく言われているドンシャリ傾向、ELNAは高域が曇る感じが気になり、UTSJにしました。 
 その後、構成がいろいろ変わったので、再度、容量、品種を比較したいです。


2.トランス電源基板

 0dB HyCAA用のトランス電源を参考にユニバーサル基板で手組しました。


・整流ダイオード
 当初、金田式アンプに使われ音質的にも定評があるファーストリカバリーダイオード 31DF2を使用していましたが、SiCショットキーバリアダイオードを試してみたくなり、秋月でROHM SCS306を購入しました。順方向電圧が31DF2より大きい為、出力トランジスタへ供給される電圧レベルが低くなり、かなり熱かったTTC004Bのヒートシンクが手で触って温い程度となりました。0dB HyCAAの入力電圧も11.82Vと問題ないレベルです。

・バイパスコンデンサー
 電解コンデンサーは、ELNAの3300uF 25Vと2200uF 50Vを使用しました。その後パッケージを剥がすと音が変わるという様なweb記事を見たので、遊びで試してみましたが、私にはよくわかりませんでした。

・出力トランジスター
 TTC004B:コレクタ出力容量Cobが標準12pFと低く、コレクタ電流(DC)の絶対最大定格も1.5Aと十分なので、採用しました。 

3.トランス
 豊澄電源機器のHT612(6.3V×2)を使用。

4.信号ラインの線材
 ③4N純銀0.8mmフッ素絶縁単線を使用しています。 ③≧②>①の順で好みの結果となりました。銀線はキレがあり明るく、④はやや暗い印象でした。ただ、4N純銀線は高価なのが難点です。今後のアンプ製作では、安価な潤工社の銀メッキ単線も試してみたいです。
 ①4N純銀撚り線 10/0.12 (FEP被覆):オヤイデオリジナル
 ②4N純銀 0.5mmフッ素絶縁単線:オヤイデ店舗オリジナル
 ③4N純銀 0.8mmフッ素絶縁単線:オヤイデ店舗オリジナル
 ④OFC金メッキ線+PFA被覆φ0.5:アムトランス

5.今後の展開
 改めて振り返るとまだ調整の余地が残りますが、0dB HyCAA基板が色々し過ぎてボロボロです。今後の新調したいと思います。下記調整ポイント
・0dB HyCAA
 ・入力カップリングコンデンサーの変更:物理的にサイズの大きいフイルムコンデンサ等
 ・オペアンプの変更:MUSES05
   ・バイパスコンデンサーの品種、容量

 

 

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