TDA7294:部品選定

 自作した0dB HyCAA/TDA7294プリメインアンプのTDA7294基板、及びその周辺回路の部品選定備忘録です。※前段のリンクは左記参照→0dB HyCAA基板の部品選定


TDA7294周辺回路
TDA7294 周辺回路

目次

1.TDA7294基板
2.TDA7294電源
3.参考リンク

1.TDA7294基板

 TDA7294のリファレンス回路でキット化されたTDA7294 モノラルアンプ キットを活用しました。
 音質への影響度の高い入力カップリングコンデンサー及び出力用途のDCデカップリングコンデンサー周辺を外部へ引き出し、部品交換し易くしました。※キットの部品アドレスはTDA7294のデータシートとは異なるので注意が必要

・入力カップリングコンデンサーC1

 現状、ヤフオクでGetしたJansen:PIO銀リード0.47uF 630VDCを使用し、小容量コンデンサーを並列接続して高域を味付けしています。
【備忘録】
    高域、ピアノの響きなど美しい。低域の再現性が欲しいところ
   ②K42y-2 150V 0.47uF±10% PIO
      中低域に量感、パンチ力あり。太い音質で粘りが感じられる。
 ③Jansen:銅箔PIO銀リード 0.47uF 630VDC
  音色が良い。中低域の量感、パンチ力もほど良い。高域ほんの少しあいまい。


・DCデカップリングコンデンサーC7
 何種類か試しましたが、現状、Jantzten:CROSS-CAP:22uF 400Vを使用し、小容量コンデンサーを並列接続して高域を味付けしています。ここのコンデンサーの選定で結構音が変わります。
【備忘録】
 ①MUSES-ES:nichicon 両極性電解コンデンサー 22uF 50V 
 ②PARC Audio:両極性電解コンデンサー 22uF±3% 100V NP
   ③UTSJ:東信工業 電解コンデンサー 22uF
   ④Jantzen CROSS-CAP:22uF 400V 
左からPARC Audio,UTSJ,MUSE ES


・負帰還抵抗:R7

 奮発してVAR(0.6W) 22kΩ 1% 金属箔抵抗器を使用しています。 

2.TDA7294電源

 共立プロダクツのトロイダルトランスHDB40-Lをダイオードブリッジし、ELNAの大容量コンデンサー(Aliexpressにて入手。オリジナル??)で平滑しています。
 
 あいかわらず、はんだ付けが・・ ダイオードは、日本インターのファーストリカバリーダイオード 31DF2を使用しています。電源ラインは極太φ2mm銅単線。

【備忘録】

 当初下記②コンデンサーアレイで構成していたのですが、突如スピーカーから爆音が出て、TDA7294基板のMUTE用電解コンデンサーが壊れていた事がわかりました。その際コンデンサーアレイも怪しくなったので、簡単に作れる①大容量コンデンサー構成に変更しています。下記、比較です。

①現在の大容量コンデンサー方式
 この方式に変更したのと同時に、TDA7294基板上の電解コンデンサーもUTSJ→MUSE KZに変更してるので何が効いたのかわかりませんが、②コンデンサーアレイ方式と比較し音にスピード感、パンチがでた感じです。またピアノの低域の音色もよくなった感じがします。ただ、曲によってはシンバルが荒く感じます。

 また、スピーカーに耳を近づけると問題ないレベルの小さいブーン音が残りました。入力電源ケーブルの長さを短くする事で小さくなる事が判明したのですが、組み立て性も考慮し若干長めにしています。またやる気が起きたら、高域側の調整をしてみたいと思います。

②コンデンサーアレイ構成
 +/-電源:各々1000μ×10+470uF×2と、①と比較して容量の合計値が小さいですが、ハム音も無く、調子はよかったです。ただいろいろ試すには、少々大きすぎました。     

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